『 タウリンを味方につけて暑い夏を乗り切る 』ゲノミクス栄養学 メルマガvol.5

今年は6月から猛暑が始まったといっても過言ではないくらい、体温並みの暑い日が多いですね。いよいよ夏本番。力強く乗り切りたいものです。

さて、こんな季節に気になるのが「タウリン」。栄養ドリンクなどでもタウリンの含有量が訴求ポイントになっていたりしますね。今回はこのタウリンについてまとめてみました。

疲労回復の鍵となる成分

まず、タウリンは体内で合成できる非必須アミノ酸です。肉類や魚介類、牛乳をはじめ、牡蠣やあさり、しじみといった貝類には特に多く含まれています。人体では心臓や肝臓、筋肉、骨格筋や中枢神経などの組織に多く含まれており、体温や血圧を一定に保つ機能調整や、血中コレステロールの制御、脂肪の消化や解毒作用、細胞膜の安定化、神経系の伝達、脳の保護などさまざまな役割を果たしています。

 タウリンの効果のメカニズムについてはまだ解明されていないことも多いそうですが、タウリンが筋肉疲労の原因となる老廃物の排出を促進するため筋肉細胞へのダメージを軽減させると言われています。またタウリンは酵素の働きを助ける効果があり、アルコール分解を促進します。さらに体の恒常性のサポートを担っているため、そのさまざまな要素から疲労感を改善していく効果があると考えられています。

 

必要量の目処

 食品から自然に摂ることは理想ですが、サプリメントなどなら摂取量もわかりやすいと言えます。タウリンは500~2000mgと幅のある推奨値です。一般には疲労回復を目的にした場合などは、500mgを1日3回ほど摂るのがよいでしょう。タウリンは植物性の食品には含有されていませんが、十分なビタミンB6が体内にあれば、体内で合成されやすくなります。

スタミナをサポートしてくれるタウリンは、夏バテ防止のために頼もしい味方ですね。

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